勉強会について

一般社団法人みつばち協会では、zoom形式で勉強会を会員向けに開催しております。

今後の予定 2025

5月8日(木)18:30-19:30 はちみつと口臭 中城先生

5月26日(月)18:30 高安和夫氏「みつばちと古代史」

6月3日(火)18:30 総会 (勉強会ではありません)

6月10日(火)18:30 京みつばちの会西村氏「春の蜜源ふりかえり」

7月以降 「みつばちと農薬」続編 「儲かる養蜂勉強会」

一般社団法人みつばち協会は会員を募集しております。

養蜂GAP

更新日時:2025年4月8日

一般社団法人みつばち協会ではJRA畜産振興事業助成事業の助成を受け「養蜂GAP」に取り組んでいます。助成事業期間は令和6年から令和8年3月31日までです。

養蜂GAPとは?

― 安心・安全な蜂蜜づくりの新しいスタンダード ―

私たちが口にする蜂蜜は、自然の恵みそのもの。
でもその一方で、「どんな場所で?」「どんな方法で?」といった生産の背景が、見えにくい食品でもあります。

そこで今、注目されているのが「養蜂GAP(ようほうギャップ)」という考え方です。
GAPとは「Good Agricultural Practices(農業生産工程管理)」の略です。

簡単に言えば「農作業や管理を見える化し、安全で持続可能な方法で行うための仕組み」です。

このGAPを、養蜂に合わせて整えたものが「養蜂GAP」です。
蜂蜜やミツバチ製品の信頼性を高め、消費者の安心につなげる新しい取り組みとして、全国の養蜂家の間でも導入が広がり始めています。


養蜂GAPのメリット

🐝 1. 安心・安全な蜂蜜を届けられる

給餌やダニ薬の管理、採蜜や瓶詰め・ろ過の方法、清潔な保管・出荷の手順など、一つひとつの作業にルールを設けて記録することで、「どう作られた蜂蜜なのか」がはっきりわかるようになります。
これにより、消費者にとっても安心して選べる蜂蜜になります。

🌱 2. ミツバチや環境にもやさしい

ミツバチの健康管理、周囲の環境への配慮も含めて、持続可能な養蜂のあり方を考えるのがGAPです。
自然と共にある養蜂だからこそ、次の世代に引き継げる形を整えていくことができます。

🤝 3. 差別化と信頼のアピールに

養蜂GAPに取り組むことで、生産者としての信頼度がアップし、卸先や販売先との信頼関係も築きやすくなります。
「きちんと管理された蜂蜜ですよ」と説明できることは、大きな強みになります。


みつばちと人が、これからも共にあるために

「GAP=大規模養蜂向け」と思われがちですが、実は小規模でもできる取り組みから始められます。
帳面をつける、道具を整理する、巣箱の場所を記録する――そんな一歩が、すでにGAPのはじまりです。

みつばち協会では、これから養蜂GAPを取り入れたい方へのサポートや講習会を行っています。
自然と調和しながら、信頼される蜂蜜づくりを一緒に広げていきましょう。

養蜂GAPの始め方

― はじめの一歩は「記録」から ―

「養蜂GAPって難しそう…」「大規模じゃないとできないのでは?」
そんな声をよくいただきます。

でも実は、養蜂GAPのスタートはとてもシンプル。
日々の作業を「見える化」することから始まります。


Step 1:まずは記録をつけてみましょう

たとえば、こんな内容から始めてみましょう:

  • 巣箱の場所や数
  • 採蜜や給餌を行った日付
  • ミツバチの様子(女王蜂の有無、病気の兆候など)
  • 使用した道具や薬剤の管理

最初はノートでも大丈夫です。
「自分の養蜂を、あとから誰かに説明できるか?」を意識することが、GAPの基本です。


Step 2:道具や巣箱を整理整頓

作業場所や使用する道具を、清潔に、安全に保つことも重要です。
たとえば:

  • 使った器具をきちんと洗って片付ける
  • 巣箱まわりに余計なものを置かない
  • 異物が蜂蜜に入らないように気をつける

こうした“いつもやっていること”を、「GAP」として意識するだけでも立派な一歩です。


Step 3:作業の流れを見直してみる

「なぜこの作業をこの順番でやっているのか?」「より安全にするにはどうすれば?」
そんな“気づき”が、GAPを進化させてくれます。
養蜂GAPの目的は、“正解”を押しつけることではなく、それぞれの養蜂に合った、安心・安全な方法をつくっていくことです。


Step 4:仲間や専門家と情報交換

ひとりで考えるのが難しいときは、他の養蜂家や講習会、みつばち協会のサポートを活用してみてください。
現場で実践している仲間の声を聞くことで、自分のやり方を客観的に見直すことができます。


小さな一歩が、大きな信頼につながる

GAPは「安全・安心のためのチェックリスト」であると同時に、**自分の養蜂を守る“道しるべ”**でもあります。
今あるやり方を急に変える必要はありません。

まずは、できることからコツコツと
私たちみつばち協会は、皆さんの一歩を全力で応援しています!

さらに詳しく知りたい方は→「養蜂GAP導入の手引書」改訂版

養蜂GAP導入の手引書のご案内

みつばち協会HPにて「養蜂GAP導入の手引書」をご案内しております。

「養蜂GAP導入の手引書」は養蜂家自身が生産・品質・衛生管理を強化し、消費者からの信頼を高めるための実践的なガイドラインです。

冊子の適合基準を取り組むことで養蜂GAPの自主点検になります。適合基準は冊子の85頁にあります。適合基準のエクセルはこちらになります。

養蜂GAPリーフレットを作成しました!
A4判2枚で、図解を交えながら「養蜂GAPとは何か」をわかりやすく解説しています。
行政の養蜂担当者やはちみつのバイヤー、養蜂家の皆さまからもご好評をいただいています。
ぜひご覧ください。

新規事業採択のご報告

平素より当協会の活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
このたび、当協会の取り組みが評価され、「令和7年度日本蜜蜂養蜂での人材育成の為の調査事業」に採択されましたことをご報告申し上げます。

本事業はJRA畜産振興事業事業の助成を受けて行います。
本事業の目的は、全国で日本蜜蜂養蜂アンケート調査及び訪問調査と実証飼育調査を実施し、日本蜜蜂飼育手引書及び指導動画を作成した上で講習会等を開催し全国で日本蜜蜂養蜂での人材を育成すると同時に、指導人材を育成し日本蜜蜂養蜂団体と都道府県や家畜保健衛生所の養蜂担当者との連携を図り継続した指導体制と人材育成の仕組を確保することです。畜産振興と持続可能な生態系の保全に寄与することを目指して引き続き誠実に取り組んでまいります。

今後の具体的な活動内容につきましては、追って本ホームページ等にてご案内させていただきます。

やさしい養蜂のはじめかた 

                                 2025年5月16日

一般社団法人みつばち協会では農福連携養蜂の実践事例を収めた動画と冊子「やさしい養蜂のはじめかた」を公開しました。

併せて、やさしい養蜂のはじめかた動画も公開しております。

農福連携養蜂講習会ミツバチシンポジウム 2025

■概要
一般社団法人みつばち協会は、障がい者施設との連携を通じた農福連携養蜂に関する調査成果を、動画および冊子「やさしい養蜂のはじめかた」としてまとめました。本資料では、現場での取り組みや成功事例、導入のポイントを分かりやすく紹介し、今後の養蜂導入や障がい者支援の新たな可能性を提案します。


一般社団法人みつばち協会は、地域活性化と障がい者の就労支援を目的とし、これまで多くの現場での実践を通じた知見を蓄積してまいりました。今回、当協会は「農福連携養蜂」の調査を進め、その成果を広く発信するために、以下の2点の資料を制作・公開いたしました。

1. 動画
調査現場で実際に行われている取り組みの模様や、障がい者施設での成功事例、利用者やスタッフの声を収めた映像コンテンツです。現場のリアルな状況を映像を通してご覧いただくことで、養蜂導入に関する具体的なイメージを持っていただけます。

2. 冊子「やさしい養蜂のはじめかた」
養蜂の基礎知識から、現場での導入方法、障がい者施設における実践事例までを、初心者にも分かりやすい言葉でまとめた資料です。養蜂に興味がある方、または導入を検討される施設の担当者の方々に向けた、実践的なガイドブックとしてご活用いただけます。

■背景と意義
現代の地域社会において、障がい者の社会参加と就労支援は重要な課題となっています。農業と福祉が連携する「農福連携養蜂」は、障がい者の能力を引き出し、地域資源を活用する新たなモデルとして注目されています。当協会は、これまでの取り組みから得られた知見と成功事例を広く共有することで、他施設や地域での導入の参考となることを期待しています。

■今後の展開
今回の動画および冊子公開を皮切りに、さらに多くの現場と連携した取組みの情報発信を行っていく予定です。また、各地の障がい者施設や地域団体との協力を通じ、持続可能な地域社会の実現に向けた取り組みを推進してまいります。

■お問い合わせ先
一般社団法人みつばち協会
広報担当:高安

〒104-0061 東京都中央区銀座3-9-11 紙パルプ会館11F
TEL:03-6277-8000
Email:ginzaInitiative@gmail.com
【公式ウェブサイト】https://honeybee.or.jp/wop/

ミツバチシンポジウム2025

ミツバチシンポジウム2025は、第1部農福連携養蜂講習会、第2部養蜂GAP講習会と2部の構成で開催しました。

報告冊子はこちらからご覧いただけます。


第1部は、新しい福祉事業として注目されている養蜂について、各専門家からの考察を踏まえて、導入の効果や注意点、具体的な導入方法について解説し、導入事例から成功のヒントを学びます。


第2部は、蜜蜂飼育や生産工程管理(養蜂GAP)の役割を解説し、具体的なGAP導入について手引書に従って、巣箱の設置場所の選定及び飼育管理、周辺配慮、作業の安全配慮、ミツバチにとって良い環境の確保、採蜜や瓶詰の衛生管理について解説します。


第1部の導入方法の解説は、初心者やこれから養蜂を始める方にも役立つ内容となっております。また、第2部の養蜂GAPは、福祉事業者が養蜂を導入する際にも大変役立ちます。

*ミツバチシンポジウム2025はJRA畜産振興事業の助成を受けて行いました。                      

プレスリリース

総会のご報告

2025年総会は6月3日を予定しております。

5月14日に理事会を開催いたしました。

2024年度総会について

一般社団法人みつばち協会で総会を開催しました。

開催日時:2024年3月13日(水)18:30~20:00

開催形式;zoom

<名称変更について>

トウヨウミツバチ協会総会にて団体名称を変更することになりました。

新しい名称は「一般社団法人みつばち協会」になります。

     旧名称 トウヨウミツバチ協会

     新名称 みつばち協会

*団体表記につきましてはHPやご案内では混乱を避けるためにしばらくの間は新旧並列する予定です。

<役員の選任について>

下記の通り理事・監事が選任されました。

         理事 高安 和夫 (重任)

        理事 舛本 哲也 (重任)

        理事 新垣 伝  (重任)

        理事 春日 住夫 (就任)

        理事 村上 幸枝 (就任)

        理事 吉田  倫子 (就任)

        理事 梶山 正信 (就任)

        理事 高安 さやか(就任)

        監事 長谷川 清 (重任)

        監事 肥沼 位昌 (就任)

今後ともよろしくお願いいたします。

農福連携養蜂

「農福連携」(のうふくれんけい)とは、農業と福祉が連携し、障がいや高齢者、生活困難者など農業に携わることで、就労や社会参加の機会を広げる取り組みです。

一般社団法人みつばち協会ではJRA畜産振興事業の助成を受け農福連携の養蜂分野での調査を進めています。

やさしい養蜂のはじめかた

やさしい養蜂のはじめかた

「やさしい養蜂のはじめかた-農福連携養蜂指導書」と動画を紹介しております。

作成にあたり、多くの方々にご協力いただき、心より感謝申し上げます。貴重なご意見や温かいサポートのおかげで、より良いものをお届けすることができました。関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。

これからも、よりよいコンテンツを発信していきますので、ぜひご覧ください。🐝🌿

動画「やさしい養蜂のはじめかた」

農福連携の養蜂の動画を作成しました。

この程度の動画制作につき、ご協力をいただきましたすべての皆様に心より感謝申し上げます。 本動画はJRA畜産振興事業の助成を受けて作成しました。 令和6年度一般社団法人みつばち協会が「農福連携養蜂での指導者育成調査事業」で作成した動画です。 この動画の無断転載・二次利用・スクリーンショットの無断使用を禁止します。 また、本動画のコンテンツ(映像・音声・イラスト等)をAI学習データとして無断使用することを禁止します。動画の使用をご希望の方は、事前にご連絡ください。連絡先:一般社団法人みつばち協会 ginzainitiative@gmail.com © 2025 一般社団法人みつばち協会

農福連携養蜂での指導者育成全国講習会2023開催報告書

農福連携養蜂での指導者育成全国講習会2023開催報告書

2023年11月につくばで開催されたミツバチサミットにて農福連携養蜂シンポジウムを開催しました。

農福連携養蜂シンポジウム@ミツバチサミット2023【開催報告】

ミツバチサミット2023にて農福連携養蜂の講習会を開催しました

参加ご希望の方はフォームからお申込みください。

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<開催概要>

日時:11月20日(月)9:00~12:00 

場所:つくば国際会議場 中ホール200(ミツバチサミット2023内)

11月20日(月)

農福連携養蜂 シンポジウムプログラム

9:00~9:15    開会挨拶・登壇者の紹介  代表理事 高安和夫

9:15~10:00 宮城県富谷市西成田教室の事例報告

       講師:富谷市長 若生裕俊氏  NPO法人SCR理事長 村上幸枝氏

10:00~10:30 福岡県北九州市あすなろ学園母原の事例報告

           講師:NPOグリーンワーク会長 舛本哲也氏

10:30~11:00 講演1:自然の中での農業体験や養蜂体験で「心のケア」

            講師:臨床心理士 公認心理士 松尾祥子氏

11:00~11:30 講演2:「やさしい養蜂指導」について

           講師:春日養蜂場代表 春日住夫氏

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ミツバチサミット2023では様々なミツバチに関するイベントが開催されます。

養蜂GAPについてのご質問は一般社団法人トウヨウミツバチ協会ginzaInitiative@gmail.com迄お願いします。

養蜂GAP_2024ご報告 

養蜂GAP二者点検修了証書授与式を行いました。

「養蜂GAP導入による持続可能な養蜂の推進」(養蜂GAP講習会)

2024年2月20日にミツバチシンポジウム2024を開催しました。

二者監査修了証授与式が行われました。

養蜂GAP 二者点検修了者

1 新垣養蜂園
2 株式会社楽ワーク福祉作業所
3 石巻ニホンミツバチの会 芳賀潔氏
4 九州みつばち工房
5 プライムデリカ株式会社
6 栁下園
7 有限会社春日養蜂場
8 日本みつばち八里の会 鈴木正美氏
9 神石高原日本ミツバチ研究所 東 一史氏
10 日本ミツバチの博多ハニー
11 てっちゃんの弟子
12 巽養蜂園
13 特定非営利活動法人 銀座ミツバチプロジェクト
14 特定非営利活動法人 サッポロ・ミツバチ・プロジェクト
15 長谷川清氏
16 とみやはちみつプロジェクト 推進協議会
17 はつはな果蜂園
18 株式会社山田養蜂場
19 株式会社ビーハイブジャパン

養蜂GAP 二者点検とは

養蜂GAP(Good Agricultural Practices、良好な農業実施)の「二者点検」は、養蜂家がGAP基準を適切に守っているかを確認するための大切なプロセスです。

この点検は、養蜂家と第三者によるチェックを通じて、養蜂活動が環境や品質、安全面で規定を遵守していることを確認します。

具体的には、以下の点が含まれます:

  1. 養蜂施設の管理: 養蜂場の清潔さやミツバチの健康状態、設備の適切な管理が行われているかをチェックします。
  2. 生産プロセスの確認: ミツバチの飼育方法やハチミツの採取方法、保存方法など、品質と安全性を確保するための手順が適切かどうかを確認します。
  3. 記録の確認: 生産過程で行った作業や管理がきちんと記録されているかを確認します。これにより、問題が発生した場合の追跡や改善が容易になります。
  4. 第三者の監査: 外部の専門機関による点検が行われ、養蜂家がGAP適合基準を守っているかを独立した立場で評価します。この第三者点検は信頼性を高め、消費者にも安心感を与える重要な役割を果たします。

「二者点検」という名前の通り、点検は養蜂家と第三者が一緒に進めるプロセスであり、協力してGAP基準を遵守していることを確実にします。

この点検を通じて、養蜂家は品質と安全性を確保し、消費者に信頼される製品を提供することができます。