養蜂GAP

トウヨウミツバチ協会ではJRA畜産振興事業助成事業として養蜂GAPの調査事業に取り組んでいます。下記は2022年に開催したミツバチシンポジウムの報告です。

2022年12月にミツバチシンポジウムを開催しました。

また、令和5年度に養蜂GAP指導者講習を予定しています。

前半スライドが小さいので必要に応じてスライドご参照ください。

スライド(PDF)はこちらです。

養蜂GAP策定中の適合基準(チェックシート)と運用規則は下記です。

適合基準(PDF)はこちらです

*養蜂GAP自己点検用はエクセルで集計が可能です。ご希望の方は説明会で共有いたします。

運用規則(PDF)はこちらです。

ミツバチシンポジウム2022開催概要

テーマ:「養蜂GAP」が、地域と養蜂家の新たな信頼を築く。

蜂蜜生産活動の食品安全、環境保全、労働安全、衛生管理等の持続可能性を確保する生産工程管理(GAP)の導入が、次世代育成と言う点からも期待されています。

養蜂家がGAPの取組や活動を自ら実施するために必要な養蜂場の「適合基準」及び「運用規則」を策定し、専門家の指導を受けながら全国で試験運用をはじめました。このシンポジウムは、試験導入の事例を紹介し、あわせて養蜂GAPの概要を解説します。

日 時: 2022年12月3日(土) 

第1部10:00~12:00

第2部13:00~15:00

会 場: 中央区立環境情報センター(東京都中央区京橋3-1-1)

     *会場参加及び、ZOOM参加の併用

参加費: 無料

開催形態:zoomと会場

申込:グーグルフォームからお申込みください。

https://forms.gle/huu4YM9SWGwn8UTr6

主 催: 一般社団法人トウヨウミツバチ協会

後 援: 農林水産省

*この事業は、日本中央競馬会(JRA)畜産振興事業の助成により開催します。

第1部: 養蜂GAP導入について  10:00~12:00

開会挨拶 :  高安和夫    

「蜂蜜製造におけるリスク管理」 10:10~10:30

・粟谷しのぶ氏 (弁護士)

養蜂GAP取組事例紹介  10:30~11:30

養蜂GAPを試験導入し、取り組みをはじめたセイヨウミツバチ、ニホンミツバチの各飼育者が、自らの取組について紹介します。

  • 柳下園での導入について      15分

     柳下 浩幸 氏(柳下園 代表)

  • 春日養蜂場での導入について      15分

     春日 住夫 氏(春日養蜂場 代表)

  • サッポロ・ミツバチプロジェクトでの導入について  15分

     本田 真琴氏 (サッポロ・ミツバチプロジェクト事務局長)

  • 山田緑地ニホンミツバチでの導入について       15分

     舛本 哲也 氏(NPO法人グリーンワーク 会長)

    事例についてのアドバイス及び質疑応答

    アドバイザー:藤井氏、粟谷氏

      

<休憩60分>

第2部: 養蜂GAPの概要  13:00~15:00

今回策定している養蜂GAPは、まず、養蜂家がGAPに取組み、自らが蜂蜜生産工程について把握すると同時に、次世代の育成に役立つ内容にしました。養蜂GAPの概要や適合基準について、導入のポイントを解説します。

     ・藤井 淳生 氏 (安心農業株式会社代表取締役)

養蜂GAP Q&A

養蜂GAPについての質問について下記にQ&A形式でまとめました。

ニホンミツバチもセイヨウミツバチも、趣味も職業の養蜂家さんに取り組んでもらいたい養蜂GAPです。現在基準策定中です。

Q:養蜂は地元のグループで確認しながらみんなでやっていることなので実際の法律と違っていても大丈夫ですよね?(セイヨウミツバチ趣味養蜂家)

A:養蜂の法律の確認をおすすめします。

養蜂GAPでは法律の確認、衛生管理の手順確認など項目別に確認してきます。

Q:今まで法律など関係なく楽しくミツバチが飼えていたのでこのままでいいです。法律は関係なくこのままで構わないですよね?(ニホンミツバチ趣味養蜂家)

A:楽しくミツバチを飼うための養蜂GAPです。事故防止や労働安全など養蜂家さん自身の安全管理も含まれます。本来知っておきたい法律について確認する機会として活用いただけます。

Q:都市養蜂は養蜂GAPは関係ないですよね?(都市養蜂プロジェクトボランティア)

A:関係あります。場所に関係なく養蜂を行う方の為に養蜂GAPを策定しています。

Q:人里離れた場所で養蜂しているので養蜂GAPや法律は関係ないですよね?

(ニホンミツバチ趣味養蜂家)

A:関係あります。場所に関係なく養蜂を行う方の為に養蜂GAPを策定しています。

Q:養蜂GAPは趣味の素人さんがやる遊びのようなものでプロの我々職業養蜂家には意味がないと思いますが、本当に必要ですか?(職業養蜂家)

A:必要です。経験に関係なく養蜂を行うすべての方の為に養蜂GAPを策定しています。

養蜂GAPには労働安全や事業継承の為の書類策定があり、経営改善の向上や持続可能な養蜂経営管理の為に役立ちます。

Q:我々は十分に成功していて売上もブランド力もあるので養蜂GAPに取り組むメリットがないですが、それでも必要ですか?(養蜂家)

A:必要です。経験に関係なく養蜂を行うすべての方の為に養蜂GAPを策定しています。

Q:養蜂GAPはやりたくないけど高く買ってくれる売り先を紹介してほしい。(趣味養蜂家)

A:バイヤーさんに説明する資料作成のために養蜂GAPを活用ください。

Q:GAPとは何ですか?

A:洋服のブランドとは別なGAPです。

消費者、生産者、環境にとって、「Good」な農業の取組のことをGAP(ギャップ)といいます。

GAPは、Good Agricultural Practicesの頭文字をとった言葉で、直訳すると「よい農業の取組」という意味です。一般的には「農業生産工程管理」と呼ばれています。
工程管理とは、言い換えれば、「農産物を作る際に適正な手順やモノの管理を行い、食品安全や労働安全、環境保全等を確保する取組」のことです。農水省のHPご確認ください。

https://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/gap/gap-info.html

Q:養蜂GAPの講習会はどのような感じですか?正直面倒です。(趣味養蜂家)

A:経営管理、労働安全、環境保全などの項目を会話形式でざっくばらんに写真や動画を交えながら進めていきます。参加した養蜂家さんからは「事業継承に役立つ」「養蜂の法律について知らなかったことが知れて参考になった。」「他の養蜂家のやり方が知れて参考になった。」などの声を頂いています。

Q:養蜂GAPに興味はありますが、ダメ出しされたくありません。(趣味養蜂家)

A:養蜂GAPは養蜂のやり方を否定したりダメ出しするものではありません。リストに沿って自分で確認して決めていくための持続可能な養蜂の教科書作りです。

Q:養蜂GAPをすると儲かったり売上が上がりますか?(趣味養蜂家)

A:売上向上にすぐには繋がりませんが経営の守備力向上に貢献します。養蜂GAPを導入することで生産工程管理の見直しをすることで完全管理ができ効率向上したという声があります。苦情対応や保険を見直すことでトラブルの際に対応できるようになったという声があります。

Q:私の養蜂技術は特別なので養蜂GAPで特別な情報を漏洩されたり侵害されたくありません。

(趣味養蜂家)

A:養蜂GAPでは特許や個人情報、権利や労働安全についても項目があります。

 養蜂GAPをどのように自分の個人情報を守りながら養蜂経営をしていくのかの参考にしていただければ幸いです。

Q:養蜂GAPとSDGsは関係ありますか?(趣味養蜂家)

A:あります。SDGsの取組を見える化するのが養蜂GAPです。

Q:養蜂GAPに取り組むにはお金はかかりますか?(兼業養蜂家)

A:かかりません。

令和4年と5年養蜂GAPの調査研究事業を行っておりますので、無償で取り組むことができます。

取り組むための基準とチェックリストは作成中です。

Q:養蜂GAPに取り組んだらトウヨウミツバチ協会からお金がもらえますか?(趣味養蜂家)

A:もらえません。

*ハサップについては日本養蜂協会のHP
「はちみつの瓶詰め等の製造におけるHACCP(ハサップ)導入の手引書」を参照ください。

養蜂GAP

養蜂GAP事業について

現在トウヨウミツバチ協会では「養蜂GAP」に取り組んでいます。

JRA畜産振興事業の助成を受け「養蜂GAPの次世代育成調査研究事業」を行います。

期間は令和4年令和5年度に行う予定です。

本事業の目的は、次世代育成を視野に入れ養蜂GAPの策定と普及を図ることです。

具体的には養蜂GAPの導入に必要な「適合基準」及び「運用規則」を策定します。

策定においては専門家の指導を受け試験運用を実施していきます。

「養蜂GAP導入の手引書」の作成、講習会等の開催を行い養蜂GAPの普及を図ります。

生産工程管理(GAP)の導入により、蜂蜜生産活動の食品安全、環境保全、労働安全等の持続可能性の確保が期待されています。養蜂家がGAPの取組や活動を自ら実施するために必要な養蜂場の事業です。

GAPとは?

GAPは、Good Agricultural Practicesの頭文字をとった言葉です。

直訳すると「よい農業の取組」という意味です。一般的には「農業生産工程管理」と呼ばれています。
工程管理とは、言い換えれば、「農産物を作る際に適正な手順やモノの管理を行い、食品安全や労働安全、環境保全等を確保する取組」のことです。詳しくは農水省のページを参照ください。

https://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/gap/gap-info.html

消費者、生産者、環境にとって、「Good」(よりよい)農業の取組のことをGAP(ギャップ)といいます。

事業の進行状況について(2022年8月31日)

全国各地の試験飼育養蜂場を訪問し講習会を開催しています。

「適合基準」(PDF)はこちらになります。

運用規則はこちらです。

適合基準を使用しての「自己点検」をzoomや現地で説明します。

2023年2月18日(土)養蜂GAPの説明会を開催予定です。

申込はこちら https://forms.gle/H6vmmrdELRjA8Vpi8

講習会の様子 
沖縄の農福連携の現場での養蜂GAPの取組について